• 一般社団法人法隆寺青年会議所
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公益社団法人 日本青年会議所

理事長所信

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一般社団法人 法隆寺青年会議所
理事長 小城 世督

和衷協同
~想いをかたちに新時代を導く~

【はじめに】

「新日本の再建は我々青年の仕事である」という信念のもと、1951年に日本青年会議所が発足し、その後1974年に法隆寺青年会議所は日本で571番目の青年会議所として誕生いたしました。法隆寺青年会議所は創立50周年という大きな節目を迎え、新たなスタートを切る1年目となります。今日まで先輩諸兄姉が築いてこられた歴史は脈々と受け継がれ法隆寺青年会議所の大きな礎となっています。その素晴らしい歴史に感謝し想いをつむぐと共に、さらなる未来を思い描き、行動していくことで持続可能な組織として未来へと導くことが必要です。創立50年目となる大切な年をむかえる今だからこそ、今一度、法隆寺青年会議所としての原点に立ち返り、変化を恐れず行動することで未来へとつなぐことが必要であると考えます。

全ての会員が未来を思い描き、今まさに行動することで、価値ある行動は想いを生みだし受け継いでいくことで素晴らしい未来へと導かれていきます。近年、ニューノーマルな時代になったと言われますが、青年会議所は青年が社会によりよい変化をもたらすための発展と成長の機会を提供するために行動することは揺るがない本質であり使命であります。

 

【50周年を迎えて】

我々は50周年に立ち会えたことを誇りに思い、責任を持って運動を伝播する使命があります。先輩諸兄姉が自らの時間を地域の為に活動してこられた積み重ねがあればこその50周年です。時代は目まぐるしく変化しています。より時代に即した運動を展開していく契機であり、その活動の軌跡を活動エリアに広く周知し、地域に認知され必要性を感じていただく機会でもあります。しかし現実は50年も運動を展開しているのに未だに青年会議所の認知度は低く、我々が何をしている団体なのかを知られていないことは事実です。青年会議所とは意識変革を促す団体です。人々の意識を変えるには影響力が必要ですし、運動を伝播していくためにも広報力は不可欠です。この運動は法隆寺青年会議所が行っているのだということを広く周知することは、我々の今後の活動に大きく影響します。記念の年であるということを最大限活用して多種多様な媒体を用いた広報活動はもちろんのこと、会員一人ひとりが広告塔となって地域にPRします。また私自身も入会してからたくさんの機会をいただきました。人の前で話をすること、事業計画を作ること、人と交流することなど、様々な機会を提供していただきました。青年会議所では、「機会」を与えられます。役職者は機会の提供をすることが求められ、提供を受けた会員は機会を積極的に掴むことが求められます。両者が噛み合うことで青年会議所という団体は大きな力を発揮し、会員にとっても地域にとっても魅力ある団体へと昇華することができると確信します。本年の50周年記念事業は、会員に「機会」を提供するまたとない場でもあります。そして地域と一体となって運動を展開するため、残すべき伝統は残し時代に即して改革しながら次の世代へと繋いでいける節目の年とします。これまで50年間、我々が運動を続けてこられたのは地域があったからこそであります。この一年間はその地域に対しての恩返しはもちろんですが我々と関わり住み暮らすまちに今何が必要なのかを考え、各種団体とも協力関係を築き理想を実現するために目的意識を持って課題解決に取り組みます。

 

【未来ある青少年を育てる】

世界は広い。私自身が法隆寺青年会議所に入会し得た、大きな学びの一つであります。青年会議所は世界中にネットワークのある組織であり、志を同じくする多くの仲間たちが世界中に存在し同じ目標に向かって日々活動しています。しかしながら、昨今、新型コロナウイルス感染症の影響により国際社会のみならず私たちの生活に多くの弊害をもたらし、様々な活動が中止やオンラインによる実施となり活動への行動制限がなされています。行動制限は徐々に緩和はされてきましたが、現状は未来の宝である青少年にとって大きな影響を与えています。そこで私たち大人が子供に対して世界を広げていく必要があると強く感じます。子供には無限の可能性があり、世界には可能性を大きく輝かす機会が多くあります。このような時代であるからこそ様々な方法や新たな技術を用いて世界との壁を取り払い、世界を見て聞いて学んで子供が持つ素晴らしい可能性を広げることで輝く未来を描くことが出来ると確信しています。

また、この数年間で世界との距離はより近くなり世界中の人・モノ・情報がボーダーレスで交流が出来るようになりました。今まで世界との交流を持ち、飛び立つことは多くのハードルがあり困難であると考えられていました。しかしながら、そのハードルは様々な技術の発達により年々低くなってきているのではないでしょうか。昨今では、翻訳ツールの発達により言葉の壁もなくなりつつあります。子供が成長し迎える未来では、世界とボーダーレスな友情が育まれていると考えています。これからの描く未来に対して、今から友情を創造し視野を広げることは極めて重要であり、青少年が新たな世界とつながれることで未来に希望を持ち前向きに成長し、素晴らしい未来へと歩み始めることが出来ると信じています。

 

【人が集まる地域へ】

西和7町は多種多様でそれぞれのまちの特性があります。人によって理想は違います。安心安全なまち、子育てがしやすいまち、福祉が充実しているまち、経済活動が活発なまち、様々ありますが一言でいうと住みたいまちです。違う理想を持った人々皆が住みたいまちにする必要があります。全てを叶えるかなえるまちが理想ではありますが、現状は真に必要とされているもの、そうでないものが容赦なく取捨選択されていきます。このような状況下で法隆寺青年会議所がどのような運動を期待され求められているのか、7町にそれぞれの特性がある中で何をすることが出来るのか、行政、企業、地域住民と相互に協力し合い、今一度良いまちを考える必要があります。地域課題を洗い出し、それぞれの立場での意見を集約し、求められるまちづくりを住民自身が考える機会を創出します。良いまちには人が集まります。子供たちに活気があり誰しもがこのまちに住み続けたいと思えるようなまちづくりに取り組みます。

 

【未来に向けた新たな組織へ】

法隆寺青年会議所は組織運営も学べる場所であります。青年会議所活動を通して、様々な役職・立場を経験し多くの学びや気づきを得ることで自身の成長へとつなげていくことが出来ます。青年会議所では、その組織図が毎年変わることによって運営の方法がその時代により変化していきます。組織運営は、組織の基盤として常に全体を見まわし粛々と遂行することはもちろんですが、日々、時流を読み見極め丁寧な運営をおこなっていくことが重要です。そこで、組織運営の基軸となるのが「定款」と「各種規定」です。定款や各種規定は時代に合わせ変更しており、これからも必要に応じて柔軟に変更していくことが持続可能な組織となっていくためには必要不可欠です。

また、組織運営において情報を発信し広報を行うことは非常に重要です。運動を展開していく中で、より高い波及効果を生み出すためには、多様な人々に情報を届けることで組織を認知していただくことが必須であると考えます。現在は子供一人に1台、情報端末が配られ授業で使う時代です。我々も時代にあったデジタル技術を活用して組織の改革を進めます。また各種SNSが普及し、多くの情報が世の中にさらに溢れていくことは間違いありません。現状の広報手段だけではなく時流に応じた新たな広報手段や発信方法を積極的に取り入れ、検証し未来につなげていくことは、これからの情報発信において非常に重要です。そして、多くの情報が溢れる中で今後さらに重要になってくることは、誰からの発信であるかということです。多くの団体のみならず個人でも多くの情報発信が出来る時代において、どういった人・団体からの情報なのかといった「見える化」は重要であります。だからこそ青年会議所が発信する情報に対して、安心感が生まれ発信している情報にさらに価値が生まれます。法隆寺青年会議所会員や組織をより知っていただくことで法隆寺青年会議所のさらなるブランディングへつながると確信しています。

 

【新たなつながりを、新たな仲間に】

青年会議所において重要な運動の一つに会員拡大運動があります。40歳で卒業を迎える青年会議所を未来に向けて持続させるために、毎年新たな仲間を迎え入れ、会員数を増やし共に運動を行っていくことが必要不可欠です。しかしながら、JCI日本で、会員数は過去10年連続で減少していることから、青年会議所の将来的な組織力の低下が懸念されています。法隆寺青年会議所においては、近年、20人を切り会員拡大数を維持できているとはいえません。未来に向けてさらなる会員拡大運動が必須であることは間違いありません。会員拡大運動はLOMが一体となり行う運動であります。一人ひとりが当事者であるという認識を持つことが非常に重要です。青年会議所は様々な機会の提供により会員を成長へと導き、素晴らしい人財へと昇華することで質の向上を図ることができます。まずは、自ら行動を起こすことで多くのつながりを生みだし、しっかりと法隆寺青年会議所の存在意義や魅力を丁寧に伝え共感してもらい新たな仲間として、そして志を同じくする仲間として法隆寺青年会議所に入会していただくことが必要です。ご縁に感謝し垣根を越えた交流を行うことで、絆を生みだし共に運動をおこす新たな仲間として向き合い、多くの機会を提供し共有することで、より強い絆を醸成し素晴らしい人財へと共に成長して参りましょう。

 

【最後に】

法隆寺青年会議所は、これまで和の精神を引き継ぎ英知と勇気と情熱をもち運動を展開して参りました。いつの時代も明るい豊かな社会の実現に向け先輩諸兄姉が挑戦してきたからこそ、今の私たちがあります。私たちは家族、会社、地域の支えがあって活動ができています。周りへの感謝を忘れずに、40歳までという限られた時間があるからこそ、自ら進んで難局に挑戦し続けましょう。挑戦は必ず個人の成長に繋がり、まちの発展に繋がります。今しかできない、我々だからこそできることを見極め、変化を尊重し、新たな価値を生み出すために、組織や立場を超えて協働し率先して行動に移すことで多様性のある誰もが輝ける持続可能なまちを築いて参りましょう。

第50代理事長職の機会を与えていただきました会員の皆様と先輩諸兄姉、また会員一人ひとりを支えていただいている家族と企業の皆様に心より感謝をし、会員の為、地域の為に覚悟を持ち全力で挑戦していきます。

新しい挑戦には苦難が待ち受けています。しかし、それを恐れずに勇気を出し行動してください。行動することで成長し、自分自身の目的を見出し、自ら課題を克服し、能動的に変われるようになれます。その成果は青年会議所だけでなく、社業や地域、家庭とあらゆる所で良い変化へ繋がります。2023年度も多くの機会を得て果敢に挑戦して参りましょう。

事業計画

  • 50周年記念式典・記念事業の実施
  • 会員拡大
  • 青少年健全育成事業の実施
  • JCI日本への参加・協力